冬の里山 剣山     2013/01/20
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先週まで雪が無かった事が嘘のような雪山でした。 

今日も良い天気の予報。

先週末のドカ雪で、昨日は寒風山や伊予富士は頂上まで到達できなかったらしい。

剣山なら大勢が登っているはずだから登山口まで到達できれば何とかなるだろう。

何時もよりちょっと遅めに家を出る。



一宇まで来ると雪が残り路面が凍結している。

葛籠堂から上の雪の状態が心配になる。

しかし、自衛隊道路に来ると除雪車が除雪をしており、その後を多数の車が通っていて走りやすい。

スキー場を越えると少し雪が深くなるが、走行に支障は無かった。



夫婦池は誰かがスノーシューで歩いた跡が付いている。

見ノ越に来ると早くも多数の車が停まっている。

雪を求めて大勢がやってきたようだ。

あれっ!

鮮やかな黄色のジャケットの男性が登山口に向かっている。

なんと鬼手物心さんだった。

お久しぶり。

後ほどお会いしましょうと見送る。



駐車場も綺麗に除雪されているが、駐車場の真ん中に雪に埋まった車が一台。

お山でお泊まりしている間に雪に埋まったのかな?



登山準備をして剱神社にお参りしてから出発

境内には膝上くらいの雪が積もっていた。

三嶺が綺麗に見えている。

頂上からの眺望が楽しみだ。



気温はマイナス7度

簡易宿泊所の窓よりも高く雪が積もっている。



9時4分出発

登山口の不動尊は雪の中

リフトのトンネルは雪に埋もれておらず通る事が出来るが屈んで通る必要がある。



雪は30センチくらいだろうか。

しっかりと踏まれていて歩きやすい。



踏み跡をたどって歩いているとどうもおかしい。

左にリフトが見えるはずだが?と思って歩いていると、踏み跡は突然斜面を直角に登り始めた。

ジグザグに斜面を上がると正規の登山道に復帰した。

左上へと曲がる所を直進して谷に向かったようだ。

雪が深く、最初の人が間違うと全員が間違ってしまう。



物心さんに追いついたが、丁度着替え中だったのでお先に失礼する。

雪の量はたっぷりで雪が好きな家内のピッチが上がる。



何人かの先行者をパスして露営地に来ると次郎笈が白く輝いている。



三嶺がくっきりと見える。

青空も薄く見えている。

皆さん見入っている。



塔の丸の向こうの雲海に矢筈山が浮かんでいる。



9時57分西島駅着

今日は大剱神社コースや次郎笈トラバース道は誰も歩いていない。

西島には誰もいない。

家内は目の前に広がる大パノラマに大感激。



三嶺の右側には石鎚山などの愛媛の代表的な山々が白く見えている。



しばらくすると先ほど追い越した皆さんが登ってきた。

物心さんも登場。

長い間お会いしなかったと思っていたら、病気だったそうだ。

でも雪の剣山に登ってこられる程元気になられたようだ。

良かったですね。

温かい紅茶をごちそうになる。

でも相変わらず半袖シャツなのには驚く



お先に失礼して、雪で埋まっているリフト乗り場の横から登り始める。



登り始めてすぐに振り返ると丸石から三嶺までの稜線が輝いて見える。

三嶺の中腹を、林道が横切っているのが見える。

黒い四角いパッチワークのように見える植林帯の上がダケモミの丘だろう。

ダケモミの丘に向けて右下から伸びている尾根が新登山道だと思う。



雪はかなり深くて時々壺足になるもののアイゼンが良く効いて登りやすい。



振り返ると丸笹山と赤帽子山

高城山は黒い雲の中



何時も雪が深い刀掛けの松の手前も難なく進める。



スノーシューの集団が下りてきた。

この時期剣山はスノーシューを使う人が多い。

スノーシューが無くても不自由はしないが、練習には良いのかもしれない。



赤帽子山頂上の向こうの雲海の上に白く見えるのは伯備大山だろう。

こんなにくっきりと見えるのは珍しい

三嶺の右には愛媛の山々



刀掛けの松に来ると風の吹きたまりの所為か雪が丸く積もっている。

行場方向は深く埋もれて、可愛い動物の足跡だけが付いている。



枝折神社だけは何故か埋もれていない。

風が回ったのだろうか



天神丸から高城山そして高丸山の雲が消えて綺麗に顔を出した。

高城山頂上は雲が激しく流れている。



霧氷が綺麗なトラバース手前は雪庇のようになっている。

トラバース道にはトレースは無い。



右に向かうが階段下にもトレースは無い。



雲海荘に向けて登って行くとスノーシューの男性が下りてきた。

昨日は一の森の避難小屋止まりだったとか。

駐車場で埋まっていたのはこの人の車かな?

肩に登り切ると大剱神社からの道に交わるが、トレースは無い。

先週はこの道を下りたのが嘘のよう。



雲海荘のテラスに行ってジャケットを着用

元気な徳島の三人組からホームページ見てますよとお声掛け戴く。

ありがとうございます。



頂上に向かうが風が強い。

でもあまり寒くは無い。



矢筈山がくっきり顔を出した。

この角度からだと黒笠山ははっきり見えない。



三嶺の右には石鎚山などの愛媛の代表的な山々



木道には雪は残っていない。

頂上の雪は吹き飛んだのだろうか。

次郎笈は真っ白。

今日は、私達にはとても登る事は出来ない。



若者達がやってきた

皆さん、ピッケルやワカンそしてスノーシューなどは持っているがアイゼンは付けていない。



東のテラスに行ってみる。

一の森へと沢山の足跡が付いている。



私達はヒュッテへと引き返す、

温度はマイナス5度



ヒュッテの前は雪だまりとなっている。

神社の前の椅子で昼食。

今日は温かいカップヌードルとおにぎり。

コーヒーも飲んでしばらくゆっくりする。



帰りは鳥居経由

夏道のトラバースへはトレースは無い



来た道に交わり下って行くとますます三嶺が美しい。



団体が登ってきた。

目の前に丸笹山



物心さんが下りてきて一緒に下る。



雪の風紋が美しい



自然の造形にみとれてしまう



風と地形の微妙な関係がこのような美しい模様を作り出すのだろうか。



刀掛けの松で物心さんが記念撮影をしてくれる。

私達は下るのが遅いので先に行って戴く。



12時41分 西島駅着

まだまだ素晴らしい眺望



ジャケットを脱いで下山

やはり今日は危険な次郎笈トラバースや大剱神社コースは誰も歩いていない。



帰りは、朝来た道へと下りないでトラバースをそのまま進む。



しかし今度は、夏道より上へと進んでいく。

リフトの下に近づいた所で、皆さん間違いに気がついて思い思いに急坂を下っている。

尻セードしている跡があったので私達も尻セードで下る。

急坂なのですごいスピード、あっという間に夏道に復帰。

雪が深いと、本来の登山道が見つけにくくなっている。

注意が必要だ。



剱神社に着くと13時25分

気温は1度



駐車場から埋まっていた黄色い車が勢いよく出て行った。

車はだいぶ減ったがまだ沢山残っている。

物心さんが帰ろうとされていた。

ご挨拶してお別れ。

またどこかの山でお会いしたいですね。

帰りの道は雪が緩んで時々ハンドルを取られた。

今日は十分に雪山を堪能する事が出来た。

雪が深くても天候さえ良ければ、安全に雪山を楽しむ事が出来る剣山はやはり素晴らしい。

でも天候が急変すると危険な山にもなるので注意が必要だ。


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