春の里山 国見山 ヤマシャクヤク   2013/05/06
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-  国見山 ヤマシャクヤク -

今日はGW最終日。

3日連続で山に行ったので休養日にしようかと思ったが、国見山のヤマシャクヤクが気になる。

修理から帰った車の高速テストもかねて国見山に出かけることにする。



所が、高速道路で直噴コモンレールディーゼルエンジンの調子が悪い。

高い修理代金を出したのに、直っていないような気がする。

再修理かなと暗い気持ちで走る。

後山峠には高知ナンバーの先着車が1台。

7時56分出発。



登山道はツツジの新緑などで緑に染まり気持ちが良い。

8時33分 上の登山口に着く。

香川ナンバーの車が一台停まっている。

登り始めると高知ナンバーの車が二台やってきた。



シロモジの若葉が出始めている。

一登りすると「山」の石柱の広場

これからの急登に備えてドリンク休憩。



歯を食いしばって防火帯の急登を登り切り快適なトラバースに来る。



ブナの芽吹きが綺麗なトラバース道を歩くのは楽しい。



ブナは霧氷に始まって新緑、黄葉など四季折々で素晴らしい姿を見せるが若葉のブナもまた素晴らしい。



足下にはブナの落ち葉が一杯。

フカフカのブナの絨毯の上を歩くのは最高の贅沢。



ブナの芽吹きは、茶色の冬芽が割れて若葉が顔を出す。



若葉が顔を出しても冬芽の茶色い殻が残っているので最初は茶色に見える。

ブナの若葉というと、緑の葉が展開した状態のことを言う場合が多い。

この冬芽を割って顔を出す若葉のことはあまり知られていない。

また、花が咲く時は、この若葉が展開する時と同時に花を開く。



ムシカリの木に花が咲いている。

例年は花が散りかけているが、今年は咲き始めたばかり。

今年は花が咲くのが遅れているようだ。



此処のムシカリの樹の花は他で見る花とは少し違って見える。

花が固まっているように見える。



9時42分 誰もいない国見山山頂着



矢筈山系や剣山山系も霞んで見えている。



愛媛から、高知、香川そして徳島の山まで360度の展望。

霞んでいるので遠くまでは見えない。



カラマツはもう緑になっている。

ブナはまだ茶色



コーヒーを楽しんでからカタクリ山に向けて下山開始

濡れていると嫌な急坂だが今日は乾いていて快適。



人なつっこいヒガラが近くまでやってきて私達に挨拶をしているみたい。

モノレールの所は道を間違いやすい。

踏み跡を確認して進む。



標高が下がるとブナの葉が展開している。

しかし例年と違ってぼてっとした感じがする。



よく見ると、葉と一緒に花が展開している。

昨日の髙丸山でも見られたが、今年はブナの花の一斉開花の年かもしれない。



例年花園となる広場は、ニリンソウが少しとテンナンショウが咲いているだけ。



ツクバネソウが少し咲いているのを発見。



大規模伐採地に来ると伐採を免れたブナの新芽が茶色に輝いている。



この大規模伐採地は林道の拡張の為なのか?

でも昨年から少しも工事は進んでいないように見える。

この急な崖のような所に林道を建設することが出来るのだろうか。



カタクリ山の手前の広場にはカタクリが少し咲き残っている。

ヒトリシズカも咲いている。

下って行くと男性が二人登ってきた。

高知と香川の男性で、後山峠と上の登山口に車を停めていた人達だった。

二人とも私のホームページ゜を見て戴いているそうでしばらく話をする。

帰りはトラバース道を帰ろうか思案しているそうなので、きっとヤマシャクヤクが綺麗だと思いますよと言って別れる。



ドンドン下って行って、ヤマシャクヤクの群生地に立ち寄る。

丁度見頃の花が沢山あり楽しむことが出来た。



ヤマウツボやニリンソウも咲いていた。



昼食後、急坂を登り返す。



帰りはトラバース道を行く。

巻き尺分岐 12時28分



林道建設現場下を通る。

本来なら此処から林道に上がって帰る。

しかし、先ほど二人の男性にトラバースのヤマシャクヤクのことを話したので気になってトラバースを進む。



営林小屋跡まで来ると後ろの小屋は崩壊している。



以前来た時と比べて踏み跡が薄い。

岩場を苦労して渡っていく。

コンロンソウが沢山咲いている。



タニギキョウやヒメレンゲも日を浴びて嬉しそう。



荒れた道を苦労して進み、見覚えのある石積みの場所で一休憩。

荒れた道を歩くのは疲れる。



更に足下に注しながら進むとヤマシャクヤクの群生地に着く。



しかし、すでに花期は終わっていて少し咲き残っているだけ。



更に進んだ所で踏み跡を見失う。

彼方此方探した所で直ぐ下にピンクのテープを発見。

こんな急坂を下ったのかな?と思うがテープにつられて下って行く。

しかし、細尾根となり急降下。

右は断崖絶壁。

どうも道を間違ったようだ。

ピンクのテープは測量用のテープだったようだ。

遭難?の文字が頭をよぎる。

引き返そうかと相談するがGPSで確認するとこのまま真っ直ぐ下ると林道に出る事が出来るようだ。

最悪は、営林小屋跡まで登り返す覚悟で下って行く。

しかし、道迷いの時のGPSの画面は解りにくい。

やはり紙の地図との併用が必要だ。

測量杭に沿って細尾根を下るが、もの凄い急坂で両側は切れ落ちている。

転落等で怪我をしないことが重要だと注意していたが二度程転倒する。

二度目はそのまま崖下に落ちそうになったので必死で樹にしがみつく。



尾根はそのうち両側から沢に挟まれて終わり沢を渡る。

探すと古いピンクのテープがある。

注意して進むが崩壊していて進めなくなる。



道迷いして沢に降りるのは良くないが、GPSで林道が直ぐ近くにあることが確認できる。

一旦沢に降りて進むと対岸にかすかな踏み跡がある。



やっと林道に出た。

14時51分。

巻き尺分岐から約2時間半程かかっている。

通常の倍ぐらい時間が掛かっている。

道迷いしながらだと時間が随分と掛かることが解る。

林道と言っても放棄されていて使われている形跡はない。



林道を行くと最終民家は崩壊している。



主の亡くなった民家の庭には例によって立派な墓がある。

庭には沢山のエビネが咲いている。



林道を上っていくと民家や畑が現れてやがて朝通った車道に出る。

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車道を上り、トラバースの登山口を過ぎて駐車場に到着。

15時41分。

もう誰もいなかった。

今日は念願のシコクカッコソウに出合うことが出来た。

しかし、ちょっとした不注意で道を失ってしまい、未知の尾根を降りることになってしまった。

無事林道に出ることが出来たが、途中で崖となったり、沢が滝で行き止まっていたりしていたら大変なことになった。

やはり、予定外の道を通る時は十分な注意が必要なことを実感した。

このトラバース道は踏み跡が薄くなり、荒れています。

もう一度行っても正しい道が解るかどうか自信がありません。

途中から上の登山口から伸びている建設中の林道に上がって帰ることをおすすめします。

帰りにはあわの抄により温泉で体をほぐす。

帰りの高速道路で何故かエンジンが軽くなり、快適な走りとなった。

高速での加速感も朝とは別の車みたい。

コンピュータが馴染んできたのかな?



総歩行距離 11.8㎞

累計標高差 ±1,097m

歩行数 23,100歩


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